CASE STUDY
LED(発光ダイオードLight Emitting Diode)は日本で発明され、蛍光体とブルーライトを組み合わせて作られた環境にやさしい人工光です。
電力消費が低く、寿命が長いというメリットがある一方、LED照明に含まれたブルーライトはメラトニンの分泌を抑え、寝つきにくく、長時間
直視すると目に病変が生じるなどの懸念もあります。
そのため、子供がいる空間の照明を設計する際、ダウンライトとトラックライトのような上から投射するタイプの照明器具を使用するのであ
れば、眩光により子供の睡眠品質や目に対する影響を念頭に置いて考えるべきと考えます。
また、世界を探索している子供たちにとって、その空間で自由に移動できる安心感も非常に重要です。暗めの空間は大人のデートや映画館に
向いているかもしれませんが、発達途上の子供にはプレッシャーになりかねません。弊社がデザインする保育園や子供がいる家庭の照明で、
いつも気にかけているのは、安心感と快適さです。眩しさを無くしながらも明るく安心感を与える照明デザイナーとしての職人技です。
このようなメソッドは、東京・横浜・大阪を中心に約20園の認可保育所を運営するクリオスキッズ*の「クオリキッズ名城公園保育園」にも
応用しております。
今回の照明設計のポイントは以下3つです。
1. 子供に安心感を与えるために、隅っこが暗くならず、ムラができないように、リニアライトも使用し、均等に照らすようにしました。
2. 0歳から6歳までの子供が共通で使用するエリア、各年齢層がそれぞれ使用するエリアに分けて最適な照明を考えました。
3. 照明器具の選択は、機能面、安全性、価格、設計面をすべてを考慮した提案をしました。