2024/09/24

注文住宅の照明でよくある失敗

注文住宅を建てる際、照明の選び方や配置は空間の雰囲気や機能性を大きく左右する重要な要素です。しかし、実際には照明計画で失敗してしまうことが多く、後悔するケースも少なくありません。今回は、よくある照明の失敗例と、その解決策について紹介します。適切な照明計画を立て、理想の住まいを実現するために、ぜひ参考にしてください。

照明によくある失敗1:ダウンライトを多く配置してしまう

とにかく多くのダウンライトをつければ安心、と思っていませんか?実は、それが失敗してしまう原因の一つなんです。住宅業界では、暗さへのクレームを避けるために、照明を多めに設置しがちですが、照明を増やすとコストが上がることもあります。また、美しい空間を作るには、明るさだけでなく、天井や壁のデザインとのバランスが大切です。
特にキッチンやトイレのような狭い空間では、光の反射で他の部屋が暗く感じることがあります。さらに、ダウンライトは直下に影を作り、料理や作業がしづらくなることがあるため、設置の際には配置の工夫が必要です。台所では、過剰な明るさが視覚的なストレスを引き起こすこともあるので、必要な数だけ設置することがポイントです。照明計画では、空間全体のバランスを意識し、単純に多くのダウンライトを設置するだけではなく、適切な光の配置を心がけましょう。

照明によくある失敗2:UFO型のシーリングライトを使う

シンプルで安いからと、UFO型シーリングライトを 選びがちになっていませんか?でも、それがお客様のリビングを安っぽく見せているかもしれません。シーリングライトは、コストを抑えられる点が魅力ですが、空間に奥行きや立体感が出にくく、部屋全体を平面的に見せてしまうという欠点があります。このタイプの照明は、かつて「明るさが豊かさを象徴する」とされた時代の産物で、現代の洗練されたインテリアスタイルにはそぐわないことが多いです。
特にリビングルームなど、居住空間においては、シーリングライトが部屋を安っぽく見せてしまい、全体の雰囲気を損ねることが少なくありません。
そのため、リビングルームにプレミアム感や上質な雰囲気を加えたい場合、ダウンライトやフロアライトを活用することが推奨されます。これらの照明を使うことで、空間にコントラストが生まれ、光と影のバランスが整い、くつろぎ感や高級感が増します。
また、ダウンライトやフロアライトを組み合わせることで、光の強さや方向を調整でき、より落ち着いた、洗練されたおしゃれな空間を演出することができます。


照明によくある失敗3:エネルギー消費の激しい照明を使う

白熱灯の柔らかな光は確かに魅力的で、空間を美しく演出しますが、その電気代を見て驚くことも。実は電力消費がLEDの約3倍!エネルギー効率が悪く、エコとは言い難いのです。おしゃれだからといって白熱灯を採用すると、後々の電気代が気になるかもしれません。LDKの一部に白熱灯を使うのも可能ですが、現代のエネルギー事情を考えると慎重な選択が必要です。照明を選ぶ際は、見た目だけでなく、エネルギーコストも考慮しましょう!


照明によくある失敗4:照明の位置を間違えてしまう

照明の位置選びを間違えると、日常の使い勝手に大きな影響を与えてしまいます。キッチンで料理をしているとき、手元が暗くてストレスを感じたことはありませんか?例えば、シンクの真上に照明を配置すると、立ったときに影ができて手元が暗くなってしまいます。手元をしっかり照らすためには、照明をシンクの真上から少しずらして設置するのがポイントです。ちょっとした配置の工夫で、調理がぐっと楽になるのです。

同様に、寝室でも照明の配置が重要です。ベッドサイドに柔らかな光を配置することで、本を読んだり携帯電話を使ったりする際に必要な明るさを確保できます。部屋の角やベッドの足元にダウンライトの配置によって、寝室の機能性と快適さが格段に向上します。

さらに、トイレの真上に照明を設置すると、座ったときに影ができ、トイレの後ろが暗くなりがちです。そこで、照明を後ろの壁寄りに設置することで、影を減らし、トイレ掃除がしやすくなります。その結果、トイレ全体が明るく清潔な印象を与えることができます。

照明の配置は、ただ明るくするだけでなく、使いやすさや清潔感にも影響を与えます。そのため、慎重な計画が必要です。「チュービック」のような無料照明計画ツールを使えば、平面図をアップロードするだけで、自動で最適な照明配置を提案してくれる「スマートレイアウト」機能があるので、正しい配置が簡単に実現できます。

照明によくある失敗5:LDKの照明を部屋全体で計画する。

LDKは、リビング、ダイニング、キッチンという異なる用途が混在する空間です。そのため、全体を均等に明るくしようとすると、照明器具が多くなりすぎたり、逆に特定のエリアが明るすぎてしまうことがあります。特に、リビングやダイニングエリアはくつろぎ感を重視した照明にしたいのに対して、キッチンは作業に適した明るさが必要です。

各スペースごとに必要な照度や色温度が異なるため、それに合わせた照明選びが難しくなることがあります。多くの照明器具を使いすぎると予算オーバーのリスクもありますので、LDK全体のバランスを考慮しつつ、効果的な照明計画を立てることが重要です。


まとめ

照明は、単なる明かりとしてだけでなく、空間を引き立て、快適な生活を支える大切な要素です。しかし、間違った選び方や配置によって、日々の暮らしに不便さを感じたり、インテリア全体の印象が損なわれたりすることもあります。今回ご紹介した失敗例を避け、適切な照明計画を立てることで、注文住宅がより魅力的で快適な空間になるでしょう。照明選びには、コストやエネルギー効率、デザイン性だけでなく、住人の生活行動に合わせた機能性やバランスも考慮することが大切です。ぜひ、理想の住まいを実現するために、今回のポイントを参考にしてください。

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