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2025/02/11

実はLEDだけじゃない!照明器具に使われる光源の種類と特徴を解説

照明器具はどのように光を生み出しているのでしょうか?その仕組みを理解するには、まず光源の種類を知ることが重要です。照明器具の光源には、大きく分けて以下のような種類があります:

  • LED(発光ダイオード)

  • 白熱電球

  • 蛍光灯

  • ハロゲンランプ

  • 低消費電力ランプ

この記事では、これらの光源の特徴と仕組みをわかりやすく解説し、どの光源がどのような場面に適しているのかをお伝えします。

光源の仕組みは形ではなく中身で決まる

電球と言えば、丸っこい形をしたガラスの中に細いコイルのようなものが見えるイメージ、蛍光灯と言えば長細い管やドーナツ状の形を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

しかし、このイメージは「形」に基づいたものであり、光源そのものを表しているわけではありません。実際には、光源は光を生み出す仕組みの違いによって分類されています。そのため、「電球型蛍光灯」や「電球型LED」といった製品も存在するのです。形状だけでは光源を判断できないのがポイントです。


主要な光源の種類と特徴

1. LED(発光ダイオード)

  • 仕組み:電気が半導体を通過することで光を発生。

  • 特徴:非常に高いエネルギー効率を持ち、長寿命で耐久性も優れています。形状やサイズのバリエーションが豊富で、モダンなデザインからクラシックなものまで幅広く対応可能。

  • 用途:建築やインテリアデザインでは主流。省エネ効果が高いため、家庭や商業施設でも広く使用されています。

  • 主な器具例

シーリングライト:リビングや寝室に最適で、調光・調色機能を備えたものも多い。

ペンダントライト:ダイニングテーブルの上に使用されることが多く、デザイン性が高い。

ダウンライト:オフィスやキッチンのように均一で明るい照明が必要な場所に最適。

フロアランプ:リビングや寝室で間接照明として使用される。

2. 白熱電球

  • 仕組み:タングステンフィラメント(細い金属線)に電流を流すことで発光。

  • 特徴:柔らかく暖かみのある光が特徴ですが、効率が低く寿命も短い。環境負荷が高いため、製造は多くの国で禁止されつつあります。

  • 用途:現在では特定の装飾用途やレトロな雰囲気を演出したい場合に限られることが多い。

  • 主な器具例

レトロなペンダントライト:クラシックなインテリアやレトロデザインのダイニングに使用。

シャンデリア:豪華で装飾的な空間に暖かみのある光を提供。

3. 蛍光灯

  • 仕組み:蛍光体でコーティングされた管の中を電流が通ると紫外線を発生し、これが蛍光体を照らして光を発生。

  • 特徴:エネルギー効率が良く、長時間点灯する場所で特に優れた性能を発揮します。ただし、使用時に水銀が含まれる点がデメリット。

  • 用途:オフィスや店舗、学校、工場など、長時間の点灯が必要な場所に適しています。



主な器具例

  • 長尺型蛍光灯器具:オフィス、学校、工場などで使用される天井取り付け型器具。

  • サークライン(円形蛍光灯):和室やキッチンで見られる天井照明。

  • トルーチューブ型ライト:駐車場や作業場で使用されることが多い。

4. ハロゲンランプ

  • 仕組み:白熱電球に似ていますが、内部にハロゲンガスが含まれており、これがフィラメントを高温で保つことでより明るい光を発生。

  • 特徴:CRI演色評価数 は太陽光に最も近い光源です。

  • 用途:スポットライトやタスク照明、屋外の投光器などで使用されることが多い。

主な器具例

  • スポットライト:美術館やギャラリーでアート作品を強調するために使用。

  • トラックライト:商業施設やカフェで、商品の陳列や空間デザインの強調に使用。

  • 屋外用投光器:庭や建物外壁を明るく照らすために使用される。

5. 低消費電力ランプ(コンパクト蛍光灯)

  • 仕組み:蛍光灯をコンパクトにしたもので、電流が管内を通過することで光を発生。

  • 特徴:LEDが主流になる前の省エネ光源として使用されていましたが、点灯時に最大光量に達するまで時間がかかる、エネルギー効率がLEDに劣るなどの欠点があります。

用途:かつては家庭やオフィスで広く使われましたが、現在ではLEDに取って代わられています。

  • 主な器具例:

テーブルランプ:かつては家庭用デスクライトで広く使用。

ポーチライト:玄関や屋外の防水仕様の壁付け照明。


まとめ:用途に合わせた光源選びを

各光源にはそれぞれの特徴と適した用途がありますが、現在の照明計画においては、LEDが最もエネルギー効率が高く、寿命やデザインの柔軟性から圧倒的に優れています。一方で、蛍光灯やハロゲンランプは特定の用途において依然として有用です。

これらの光源を正しく理解し、空間のニーズやデザインに合った光源を選ぶことで、快適で機能的な照明計画を実現できます。どの光源が適しているかわからない場合は、ツールや専門家に相談するのも一つの方法です。

照明選びに迷ったときでも、AI照明計画ツールChubicなら空間の特性に合わせて最適な光源を自動で提案してくれます。細かい調整を考えすぎることなく、バランスの取れた照明計画をスムーズに進められます。

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