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2025/02/13
キッチン照明の選び方!失敗を避けるための必須ポイントと具体例
様々なキッチンのレイアウトがある中で、キッチンの照明は料理する空間だけではなく、リラックスしたり、飲み物を楽しんだり、宿題したりと、様々な目的に合わせて使えるようにするために欠かせない要素です。
この見過ごされがちなデザイン要素を最大限に活かすために、照明デザイン会社aeco lightの創業者、チュー氏が、居心地の良いキッチンの照明を作り上げるためのヒントを紹介します。
キッチンの照明計画で抑えるべき5つの基本ルール
複数の光源を使う
キッチンには4つの種類、アンビエント照明、作業用照明、アクセント照明、装飾照明を組み合わせて、バランスの取れた心地よい雰囲気を作り出しましょう。「どの照明をどこに配置するべきかわからない」という場合、AIを活用した照明計画ツールを利用すると、ミスを防げます。作業エリアに光を向ける
調理、清掃、食材準備などの主要なエリアに照明を集中させます。例えば、キッチンアイランドの上にペンダントライトを設置(準備や清掃エリア用)、調理用の換気フードにライトを付け、パントリーや他の作業エリアにはLEDストリップを取り付けると良いでしょう。キャビネット下の照明を追加する
キャビネット下にLEDストリップを設置すると、作業面を明るく照らし、キッチンに洗練された印象を与えます。立つ場所の真上に照明を置かない
シンクなどの作業エリアの真上に照明を置くと影ができてしまいます。光を少し前方や斜めに配置することで、影を最小限に抑え、視認性を向上させましょう。

高い家具から30cm前に照明を配置する
キャビネットや高い棚の前に照明を配置することで、収納エリアをしっかり照らし、木材などの素材感も引き立たせることができます。
キッチン照明の種類
キッチン照明は4つのカテゴリーに分けるとバランスが取りやすくなります。アンビエント、作業用照明、アクセント、装飾の照明をそれぞれ取り入れて計画を立てましょう。
アンビエント照明(全般照明)
キッチンの雰囲気づくりにはアンビエント照明が欠かせません。チュー氏は、機能性とデザイン性を両立するために、直接照明にはダウンライトを、柔らかい光にはガラス玉のあるリニアライトを組み合わせることを勧めています。キッチンアイランドの上にペンダントライトを設置すれば、暖かみと個性をプラスし、より居心地の良い空間に仕上がります。
「ダウンライトだけだと冷たく病院のような雰囲気になってしまいますが、他の照明と組み合わせることで暖かみとアットホーム感が生まれます」そのため光の種類の組み合わせることがポイントだとチュー氏は言います。キッチンはリビングルームの延長として考えると、家全体で調和のとれた心地よい雰囲気が生まれます。
タスク照明(照明作業用照明)
作業用照明は、調理、清掃、食材準備といった実用的なエリアをしっかり照らします。キャビネット下のLEDストリップ、パントリーのダウンライト、アイランド上のペンダントライトは、明るく直接的な光を提供するための最適な選択です。
作業用照明は、作業面に影ができないように配置しましょう。作業エリアをしっかり照らすには、頭上ではなく少し前方から照らすと効果的です。

アクセント照明
アクセント照明は、アートやコレクション、ユニークな素材を引き立て、キッチンに個性を加えます。ウォールライトやトラックライト、ガラスキャビネットの中の照明も効果的です。
アクセント照明は、無垢材などのテクスチャーを際立たせ、デザインに深みを加えることもできます。

装飾照明
装飾照明は、見た目を華やかに完成させる役割を果たします。チュー氏は、キッチンアイランドの上にはペンダントライトを配置する際は、カウンターの76〜91cm上に設置することをお勧めしています。視覚的な興味を引きながらも、空間を圧迫しないように配置しましょう。

見落としがちなキッチン照明のポイント
調光機能
調光機能付きのライトを選ぶことで、シーンや季節に合わせて明るさを調整できます。家族や友人との集まりには柔らかい光で居心地の良い空間を、忙しい時間には明るく活気ある空間を演出できます。
ケルビン色温度
色温度を選ぶ際に役立つのがケルビンスケールです。アンビエント照明には2500K〜3500K、作業用照明には3500K〜4000Kの範囲の電球を選ぶと、キッチンに温かみと機能性をもたらします。「色温度」と「照度」のバランスによって空間の印象は大きく変わるため、最適な組み合わせを理解しておくことが大切です。
ルクス(照度)
快適で機能的なキッチンの空間を作るには、空間の明るさの強さを測る指標となるルクスが欠かせません。チュー氏は、リラックスした雰囲気を作るためにアンビエント照明では200〜300ルクス、調理や清掃などの作業エリアには500〜600ルクスを推奨しています。ルクスとルーメンの違いについては、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
キッチンの照明計画では、機能性とデザインのバランスを考慮し、適切な照明を選ぶことが大切です。照度や配置を工夫することで、より快適で使いやすい空間を実現できます。
どこにどんな照明を配置すればよいか迷ったときは、AI照明計画ツールChubic を使うと、キッチンの間取りに合わせた照明プランを自動で生成できます。 無料で試せるため、効率的に最適な照明計画を立てたい方におすすめです。